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TSS(トキシックショック症候群)について

TSS(トキシックショック症候群)についての知識や、一般の方向けの情報。また、医療従事者向けのガイドを掲載しています。

  • 一般向け情報
  • 医療従事者向けガイド
 
一般向け情報

 
トキシックショック症候群についての知識
TSSとは何ですか
TSSの原因は何ですか
TSSはどれくらいまれな病気なのですか
TSSはどんな人がかかるのですか
TSSにはどのような症状があるのですか
もしそのような症状が現れたら、どうすればいいのですか
TSSは治るのですか
タンポンの使用とTSS
TSSについての知識
当ページのご利用にあたって

 
トキシックショック症候群についての知識 ページの先頭へ >>

  トキシックショック症候群(TSS)という病気について雑誌で読んだり、お友達から聞いたことがあるかもしれませんが、なぜこの病気に注意しなければならないのかご存知ですか。

また、あなたはTSSの症状に気付くことができますか。

TSSは大変まれですが、誰でも羅患する可能性があり、重篤な病態を引き起こしかねない病気です。
このホームページでは、TSSという病気と発病の原因を理解していただくために、TSSに関する基本的な知識を提供しています。

今後、簡単に参照できるようこのページを「お気に入り」に追加しておいてください。
 

 
TSSとは何ですか ページの先頭へ >>

  トキシックショック症候群(TSS)とは、
非常に短い時間で重篤な病態を引き起こす敗血症の一種です。

TSSはまれな病気ですが、男性、女性や子どもを問わず誰でも短い時間で重篤な病態となる可能性がある病気です。
 

 
TSSの原因は何ですか ページの先頭へ >>

  TSSは、よく知られているバクテリアの黄色ブドウ球菌によって引き起こされます。黄色ブドウ球菌は、3人に1人の割合で皮膚、鼻の穴、脇の下、足の付け根や腟に生息している細菌で、通常、害はありません。まれなケースですが、それらバクテリアの一部がTSSを引き起こす毒素を産生する場合があります。  

 
TSSはどれくらいまれな病気なのですか ページの先頭へ >>

  TSSは、ほとんどの医師が治療をする機会がないくらい非常にまれな病気です。イギリスでは、毎年約40人の症例が発生しています。極めてまれですが、TSSは命にかかわる場合があり、患者数が少ないながら、不幸にも年間2、3人がTSSにより死亡しています*1。

*1/情報提供元: 英国公衆衛生検査サービス(Public Health Laboratory Service)
 

 
TSSはどんな人がかかるのですか ページの先頭へ >>

  TSSは、男性、女性また子どもにかかわらず誰でもかかる可能性がある病気です。
報告されているTSS発症者の半数はタンポンを使用している女性で、残りの半数は、例えば火傷、炎症性の腫物、虫刺されや外科手術後の局所感染によるものです。
TSSを引き起こす毒素から保護するために必要な抗体は年齢とともに増加します。
そのため、TSSの危険性は若い人ほど高くなります。
 

 
TSSにはどのような症状があるのですか ページの先頭へ >>

  TSSの症状の一部は重症のインフルエンザに大変似ており、通常、次のうちの幾つか、またはすべての症状が現れます。  

 
急な発熱
吐き気
日焼けのような発疹
失神または失神に近い症状
筋肉痛
めまい
意識の混濁
下痢
 

 
もしそのような症状が現れたら、どうすればいいのですか ページの先頭へ >>

  あなたやお知り合いの人にこれらの症状が現れ、TSSの疑いがある場合はすぐに医師に相談してください。 また、タンポンを使用している場合はすぐに取り除き、 医師にタンポンを使用していたことを伝えてください。 大げさに騒ぎすぎかも、などと気にする必要はありません。 TSSでないことを確認し、もし必要な場合は、即座に医師の治療を受けることが重要なのです。  

 
TSSは治るのですか ページの先頭へ >>

  TSSは早期に診断し、黄色ブドウ球菌バクテリアを殺す抗生物質やその他の症状の改善に作用する医薬品を用いて治療できます。  

 
タンポンの使用とTSS ページの先頭へ >>

  TSSとタンポン使用の関連性ははっきりとは分かっていません。
研究の結果では、タンポンを使用している女性に発病したTSSの場合、タンポンの吸収性が要因であることが示唆されています。そのため、気をつけていただきたい大事なことは
 

  1. 経血量に合った吸収量が最も少ないタンポンを常に使用する。  

  2. 生理期間中は、タンポンの代わりに生理用ナプキンやパンティー・ライナーを時々使用する。  

  TSSについての情報は、製品に同封されている説明書に記載されています。内容は更新される時がありますので、忘れずに説明書を定期的に読むようにしてください。

タンポン使用時には、次のことを忘れないことも重要です。
 

  1. タンポンの挿入時と取り出すときは手を洗う。  

  2. タンポンは、説明書に記載されている通り、定期的に交換する。  

  3. 一度に2つ以上挿入しない。  

  4. 夜寝る前には、新しいタンポンと交換し、朝起きたら取り除く。  

  5. 生理期間の最後には、タンポンを取り除く。  

 
TSSについての知識 ページの先頭へ >>

  知識1  

  トキシックショック症候群は、まれな病気です。 イギリスの人口約5800万人のうち、毎年報告されている発症件数は約40件で、そのうち半数がタンポンを使用している女性です*1。  

  知識2  

  男性、女性また子どもに関わらず、トキシックショック症候群にかかる可能性があります。 その例として、TSSは、火傷、炎症性の腫れ物、虫刺されや手術後の感染などによっても起こります。報告されている約半数はタンポンを使用している女性で、残りの半数はタンポン使用に関連のないものです。  

  知識3  

  早期に発見することで、トキシックショック症候群は成功裡に治療できます。 TSSにかかる患者数は少ないながら、不幸にも年間2、3人は死亡する人がでています*1。しかし、TSSと診断された場合でも、早期に治療すれば回復の可能性は高いということを忘れてはいけません。  

  知識4  

  トキシックショック症候群は、ほとんどの医師が遭遇する機会がないくらい非常にまれな病気です。 TSSは、医師が医療に携わる期間に一度も遭遇の機会がないほどまれなのです。  

  *1/情報提供元:英国公衆衛生検査サービス(Public Health Laboratory Service)  

 
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  当ページは、トキシックショック症候群に関する情報の提供を目的としています。
当ページにある内容は、複数の医療専門家が編集および監修しており、サイトへの掲載時点における正確性に万全を期しています。

申し訳ございませんが、診断未確定の病気また個人的な症例についてアドバイスをお受けすることはできませんので、トキシックショック症候群について個人的にご質問のある方は、適切な医療従事者に直接ご相談ください。
 

 
この情報は、英国でトキシックショック症候群情報サービスを運営している
Absorbent Hygiene Products Manufacturers Association
(AHPMA)の許可を得て、翻訳・掲載しています。