マスクについて
ここでは「マスク」の使い方や処理方法等の知識から、安全・環境への取り組みまでQ&A形式でご紹介致します。
Q1. マスクにはどのような種類があるのですか?
Q2. 家庭用マスクの構造
Q3. 家庭用マスクの素材
Q4. 不織布とはどのようなものですか?
Q5. 家庭用マスクの形状について教えてください。
Q1. マスクにはどのような種類があるのですか?
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マスクはその用途により、「医療用マスク」「産業用マスク」「家庭用マスク」の3 種類にわけられます。わたしたちの生活に最も馴染み深いのが、カゼや花粉対策として薬局やスーパーなどで売られている「家庭用マスク」でしょう。
家庭用マスク
カゼ、花粉対策や防寒・保湿などの目的で日常に使われるマスクです。素材や形状、サイズなども豊富で、フィルター性能と通気性のバランスがよいため、長時間に渡り、快適に使用できるのも特徴です。
医療用マスク
主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスクで、外科手術などの際に使われます。“外科の”“手術の”という意味から「サージカル(surgical)マスク」とも呼ばれています。
産業用マスク
主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスクです。工業用マスクや防塵マスクとも呼ばれ、粉塵の量や性質により口や鼻だけを覆うもののほかに顔面すべてを覆うものもあります。
Q2. 家庭用マスクの構造
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家庭用、医療用で普及している不織布マスクの基本的な構造は、下図のような構造です。
不織布製のマスクは、外側の表面不織布、内側の額に触れる不織布、
中間に挟んだフィルター機能を有する不織布で構成されます。
不織布の網目の大きさで捕集するだけでなく、中間層のフィルター不織布に捕集機能を
発揮する加工(帯電加工)を施すなど、各素材に最新の技術を採用した不織布で構成しています。
Q3. 家庭用マスクの素材
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「家庭用マスク」は、マスク性能を大きく左右するフィルター部分の素材により、「ガーゼタイプ」と「不織布タイプ」に2種類にわけられます。ガーゼは「家庭用マスク」として古くから使われている素材で保湿効果の面でも優れています。「医療用マスク」の素材として一般的だった不織布は、近年の花粉症流行により急激に普及。現在は、家庭用マスク総生産数の9割以上*を占めています。
*全国マスク工業会調べ「2007 年度上半期家庭用マスク素材別生産比率」より
ガーゼタイプ
主に綿織物を重ね合わせたマスクで、最近では中に特殊なフィルタを縫い込んで花粉などの通過を防ぐものも増えています。
不織布タイプ
複数の原料を組み合わせることで、厚みや空隙を自由に調整できるのが特徴。値段が安く、使い切りを前提にしたものが中心です。
Q4. 不織布とはどのようなものですか?
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文字通り「織っていない布」のこと。繊維あるいは糸などを織ったりせず、熱的、機械的、化学的作用により繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布のことをいいます。粒子捕集性や通気性に優れることからマスクのフィルタ部に使われたり、紙おむつや生理用品などに幅広く使われています。
Q5. 家庭用マスクの形状について教えてください。
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マスクの形状は、大きく分けて3 つのタイプがあります。1つ目は、マスクの代名詞ともいえる平面的な「平型マスク」。2つ目は、立体的になるプリーツ構造を採用した「プリーツ型マスク」。そして3 つ目が、顔のラインに沿った形状で密着性を高めた「立体型マスク」です。
形状や素材の利点を活かしたこれらのマスクには、それぞれに多くの特徴があります。使用目的はもちろんのこと、付け心地や顔との密着性などを考慮したマスク選びをすることで、捕集や飛散防止といったマスクの効果を格段に高めることができます。
平型マスク
一般的なガーゼマスクといえる平型タイプの魅力は、高い保湿性と保温性です。マスク本来の捕集や飛散防止といった機能に加え、睡眠時やエアコンの効いたオフィスなどで、乾燥からノドを守るのに役立ちます。また、天然素材である綿織物を使用しているのも特徴です。(平面とも言います)
プリーツ型マスク
顔前部にフィットし、圧迫感を与えません。前面がプリーツ状になっているため、口の動きにも柔軟に対応。マスクをしたまま話をしてもズレにくいのが特徴です。また、プリーツを上下に広げて装着することでマスクと口の間に空間が生まれ、呼吸がラクに行えます。
立体型マスク
人間の顔の形に合わせてデザインされているため、隙間なくピッタリとフィットします。マスクと口元の間に空間ができるので、装着時の息苦しさやしゃべりにくさが大幅に緩和されます。また、女性にとっては、口紅うつりが少ないのも大きな魅力といえるでしょう。