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ガーゼ・脱脂綿・包帯・清浄綿について

ここでは「ガーゼ」「脱脂綿」「包帯」「清浄綿」の使い方や処理方法等の知識から、安全・環境への取り組みまでQ&A形式でご紹介致します。

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医療用脱脂綿の基礎知識

 
医療脱脂綿の定義 ページの先頭へ >>

  綿花を脱脂・漂白して成形した医療機器。医薬品を塗布したり、患者の体表から少量の体液を吸収したりするなど、医療目的に使用するもので、外科、産婦人科手術、処置用にはもちろん、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、内科などにも広範な用途を有しています。もともとは医薬品の扱いでしたが、第14改正日本薬局方第2追補によって日本薬局方から削除されたことで、平成17年4月1日からは医療機器に区分変更されています。  

 
医療脱脂綿ができるまで ページの先頭へ >>

  綿というと店頭で見かける真っ白なものをイメージしがちですが、実際は茶色やグレーなど、産地や品種によってさまざまです。また綿花の表面はオイル成分でおおわれているため水分を吸収しません。そうした綿花を脱脂綿として加工するためには、脱脂・漂白という工程が不可欠になります。なお、脱脂綿の製法には、すき綿工程をいつ行うかによって「前さらし方式」と「後さらし方式」という2つの工程順序があります。ここでは日本で主流となっている後さらし方式について紹介します。  

 
綿花の収穫
 

  日本では主にアメリカ、オーストラリアなどで栽培されるアップランド綿が大部分を占めています。またインド、パキスタンなどで栽培されるデシ綿も用いられます。これはアップランド綿に比べて、繊維が短く、太いのが特徴です。  

 
綿花の輸入
 

  綿花は刈り入れ後に種子や茎、葉、がくなどの破片(混合物)の除去作業を行いますが、その多くは混合されたままの状態で圧搾し、脱脂綿工場に運び込まれます。  

 
混打綿(こんだめん)工程
 

  解綿機、開綿機、打綿機などを使用し、数種の綿花を調合。圧搾されている綿花をほぐし、混在物・塵埃などを除去します。  

 
すき綿工程
 

  すき綿機の表面に巻いてある針布によって繊維をすきほぐし、一定の方向にそろえ、かつ、短繊維や混在物を除去します。  

 
精練漂白工程
 

  綿をかまに入れ、水酸化ナトリウム溶液中で煮沸脱脂し、次亜塩素酸塩や過酸化水素水で漂白。次いで水洗いを行います。  

 
乾燥工程
 

  綿の乾燥には熱風が利用されます。なお、乾燥時の温度や時間が不適当であると、綿が黄色に変色する場合があります。  

 
加工
 

  用途に応じてさまざまなサイズ・形状に加工されます。  

 
医療脱脂綿の歴史 ページの先頭へ >>

  日本で脱脂綿がいつごろから用いられたかは明らかでありませんが、1886年内務省令第10号をもって日本薬局方に初めて収載され、また旧陸軍の衛生材料消耗品表に明治20年式として脱脂綿という名称があるので、これより以前から使用していたものと考えられます。国内での製造については、1885年横浜の博覧会に出品された米国式脱脂綿を参考として陸軍軍医官が民間と協力し名古屋で製造したのが最初といわれています。また1887年ごろ、大阪で「あくぬき綿」と称して製造したことが伝えられているので、このころから実用の段階に入ったものと思われます。  

医療脱脂綿Q&A

 
Q1. 医療脱脂綿の有効期間はどのくらいですか?
Q2. 医療脱脂綿にある黒や茶色のシミはなんですか?
Q3. EOG滅菌の際の残留ガスは問題ありませんか?
Q4. 焼却時にダイオキシンが発生する危険性はありますか?
Q5. 黄色く変色した医療脱脂綿を使用しても大丈夫ですか?

 
Q1. 医療脱脂綿の有効期間はどのくらいですか? Q&Aの先頭へ >>

  脱脂綿は材料の化学変化が小さいため、開封後、数日が経過しても問題なく使えます。
開封から長期間経過したものを使うときは、埃や変色の有無を確認してください。
保存の際は湿気が少なく、直射日光が当たらない場所を選んでください。
 

 
Q2. 医療脱脂綿にある黒や茶色のシミはなんですか? Q&Aの先頭へ >>

  綿花の収穫や織布作業に使用している機械の潤滑油が付着したものと考えられます。1〜2mm程度の付着なら安全性に問題ありませんが、大きな汚れについては、使用を避け、メーカーにご連絡ください。  

 
Q3. EOG滅菌の際の残留ガスは問題ありませんか? Q&Aの先頭へ >>

  メーカーでは、出荷の際に必ず残留ガス濃度測定試験を行っているので問題ありません。EOG滅菌の特徴は品質の劣化がほとんどない点にあります。品質管理をしっかりと行えば、適切な滅菌法といえるでしょう。  

 
Q4. 焼却時にダイオキシンが発生する危険性はありますか? Q&Aの先頭へ >>

  脱脂綿にはダイオキシンの発生要因とされる塩素化合物は含まれていません。ただし、使用後の製品には血液や体液が付着するため、塩素が含まれますが、800度以上の高温で処理すれば問題ありません。  

 
Q5. 黄色く変色した医療脱脂綿を使用しても大丈夫ですか? Q&Aの先頭へ >>

  医療脱脂綿の繊維は高温により多少変色する場合がありますが、品質・効果に問題はありませんので、安心してご使用ください。  

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