ガーゼ・脱脂綿・包帯・清浄綿について
ここでは「ガーゼ」「脱脂綿」「包帯」「清浄綿」の使い方や処理方法等の知識から、安全・環境への取り組みまでQ&A形式でご紹介致します。
医療現場で使用が想定される衛生材料では、より高い安全性を確保する滅菌済み製品が数多く使用されています。衛生材料の滅菌には、ガスを使って滅菌を行う「EOG滅菌」のほか、「高圧蒸気滅菌」「電子線滅菌」という3種類の方法が用いられます。近年では、より高い安全性を確保するため、製品梱包後の滅菌処理が可能な「EOG滅菌」と「電子線滅菌」が主流です。
EOG滅菌
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EOG(エチレンオキサイドガス)を用いるため、製品梱包(透過性のある専用紙による梱包)後の滅菌が可能です。ただし、近年は廃ガスの大気放出が問題となっており、廃ガス処理施設の併設を義務づける自治体もあります。
高圧蒸気滅菌
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AC滅菌とも呼ばれるもので、高温・高圧力に保った釜内で加熱することで、微生物を滅菌する方法です。3種類の中では最も手軽な滅菌方法として、個人医院などでも行われています。
電子線滅菌
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EB滅菌とも呼ばれるもので、電子の放出により微生物を滅菌する方法です。わずか数秒で滅菌が完了するため、圧倒的な高速処理が可能となります。
近年、医療脱脂綿や清浄綿の原料となる綿花は、地球に優しいエコロジー繊維として広く注目を集めています。その理由のひとつに大気の浄化が挙げられます。なんと綿花作付け面積1エーカー(約4000㎡)当たり年間に約7tもの二酸化炭素(CO
2
)を吸収し、16.5tの酸素(O
2
)を生成しているのです。また、天然素材である綿を使用することで、化学繊維生成にかかる石油エネルギーの節約にも貢献しています。さらに、リサイクルが容易な上に廃棄しても環境に対する影響が極めて少ないことから、環境共生・循環型のエコロジー繊維と呼ばれています。
こうした環境共生の考えをさらに推し進めたのが「オーガニックコットン」と呼ばれる無農薬の畑で作られた綿です。3年間にわたり農薬や化学肥料を使わなかった農地で、農薬や化学肥料を使わずに生産される「オーガニックコットン」は、化学薬品による環境負荷を最小限に減らした繊維といえるでしょう。
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